2016年1月 アーカイブ
2016年1月26日 22時07分21秒 (Tue)
◆ブッコミ、って?
最近メ ディアに登場してきた言葉がある。あまり好きではない下品な表現だが、「ぶっちゃけ」「ぶっこみ」「やつちゃえ」などと いう建前に反対する本音の表現がある。
ここ何年かの関西系のお笑 いに慣らされた庶民は、言葉の品位に対する感性がにぶり、 ブッチャケもブッコミもあっさりと受け入れるようになった。
野球の中でも、キタナイ言葉を使う。
「盗め!」「刺せ!」、「殺せ!」までも使う。
以前、正岡子規をブログで語った時に、彼が訳したとされる野球用語に悲哀を記した。
そして今、大和言葉の教室や本がブームになっていると聞いた。
あまりにも乱雑になった若者の言葉や、英語圏からの言葉の襲来に耐えかね、大和の国の逆襲かもしれない。
すべて記号化することが素晴らしいという風潮に対し、記号化しない、記号化できないもの、こそが文化遺産だと気が付いたのかも知れない。
ITと言いさえすれば、進んでいるといったような間違った風潮に対し、日本人としてのアイデンティティーはと問いかけられ、足元をみたら言葉があった、ということだろう。
外来語大好きの日本人の中でも芸能界に寄りかかる方々が特に多い。
ディズニー至上主義の人々。
子供がまだ日本語知らずの頃から英語を学ばせようとするお馬鹿なママ族。
そうした人々には、漢語や外来語よりはるかに美しくたおやかな言葉が、この国に生まれた大和言葉だとお教えしなければならない。
「グッときた」というより「胸に迫る」、
「ズシン」ときたら「胸を打つ」、
「シミジミ」ときたら「胸にしみる」気持ちの機微が柔らかく伝わる。
「心待ちにしています」といえば「待ってます」よりはるかにやわらかなコミュニケーションになるし、暇があったらというよりは「お手すきの時に」と表現したほうが、相手も心地よく応じてくれる。
大和言葉にはどこか懐かしい調べもある。
「思いをはせる」「たおやかな」「おもむき」「こころばかり」「むべなるかな」「ほんのお口汚し」「よしみを結ぶ」などなど、大和で生まれた言葉には、日本の自然と精神の風土がつまっている。
大陸から渡ってきた漢語や外来語にない美しい響きをもった言葉なのだ。
美学を学んでよかったと思うとともに、ロビンズで知り合った方々とのITを通じてかわすメールなどにも「承知いたしました。」が普通に帰ってくるようになったのは、大和人としての美学を噛みしめられる場面です。
心は熱き、優しき大和人…素敵です。
2016年1月25日 23時15分32秒 (Mon)
◆魂を呼び覚ませ。
「人が云う」、と書いて 『伝』(つたえる)という字になる。「鬼が云う」、と書いて 『魂』(たましい)という字になる。
「云」という字の語源は、「雲」を表した象形文字だが、『詩・経』などでもわかるように、「雲」という意味合いはなく、「音」を表し、また「これ」・「ここに」などの意味を持つ。
一方、「鬼」という字は、隠れて人の目に見えないものという意味の、「隠(おん)」が転じて「鬼」になったのだと言われ、これは「霊」と同じような意味を持ち、目には見えないが死んでも残る霊魂を意味し、また万物に宿る精霊を表すこともある。
この「云」という字と「鬼」という字を組み合わせて、「魂(たましい)」という形声文字が作られた。
では、「魂」とは何か?
ある辞書によると、「魂とは、死しても残る心である」とあり、また別の辞書では、「鬼(死者の霊)が云(めぐる)という語源を元に、休まずにめぐる霊魂」と書かれてあるものもあった。
『伝』という字と同様に漢字のつくりで考えた時、「鬼が云う」と書いて『魂』(たましい)という字になる。
「鬼」という字を語源通りに、「人の目には見えない“私という霊魂”」、または、「死しても残る“私という霊魂”」であると解するならば、“私という霊魂・本質”が持っているその思い・考えを云い伝えてこそ、『魂』といえるのであって「云わぬ」は、ただの「鬼」であるともいえる。
では、“野球選手が持ちうる魂” とはどんなものなのか…?
先日の練習で、魂を呼び起こすためのノックがあった。
……、打てど、叫べど、「起きない」。
……、揺さぶれども、揺さぶれども「起きない」。
昔から、夏場の練習は「根性」を鍛え、冬場の練習は「魂」を呼び起こすためにやるのだと言ってきた。
先発選手として、背負わなければいけない責任。
先輩から継承された、覚悟の背番号。
足元が震えあがる、ガチンコ勝負。
絶対に負けられない場面で、己を呼び起こすもの・己を支えるものは、「魂」しかないと言ってもいい。
サムライ魂・野球魂……それぞれ負ければ終わり。
戦(いくさ)で云えば、「負ければ、死あるのみ」。
「○○ごっこ」「野球○○○」では済まないのである。
練習後のミーティングで、「魂」とは何かを尋ねた。
一言で言い尽くせない事であるが、無反応な顔もあった。
どんなつくりと編で漢字が構成されているかを調べてください。
そして「魂」を探してください、野球ノートに「魂」意味するところを書き留めて下さいと選手たちに伝えた。
少し難しいが、伝えた。
机上で調べてもいいから、練習場で早く見つけてほしいと願う事からである。
気持ちから、闘う青年になってほしいのです。
スポ少の「ノリ」とは違う覚悟を呼び覚ましてほしいのです。
英語ではSoulかSpiritになるが、我々はあくまでも「魂」なのである。
思い切り泣けるものが「魂」なのである。
命の次に、男として大切にしたいと私は思っている。
スタッフはロビンズ戦士に「魂」を吹き込みたいとノックバットを振る。
技術の前に「魂」ありきである。
しっかり「球」を受け止め、胸に「魂」を宿してほしい。、
「人に云う」ことが『伝える』ということならば、私にとって「鬼が云う」ということは、私という鬼が私に『魂』の存在を云い伝えてくれることなのかもしれない。
目覚めよ「球魂」!
ロビンズ魂!
2016年1月20日 22時30分20秒 (Wed)
◆心にある「錦の御旗」
NHK大河ドラマ「真田丸」が始まった。久しぶりの、戦国もの。
楽しみにしているが、三谷幸喜の演出がかなりチャラいので…少々不安が残る。
この1話と2話は、武田信玄亡き後の武田勝頼の自害と武田家の滅亡から始まった。
親方を裏切り、武士としての誇りも捨て敵前逃亡した、小山田信茂の悲劇。
最近、ロビンズと芸能界で起きた「離脱・造反」ごとと、ダブる。
戦国大名として有名な武田信玄。
この武田家では、当主が「御旗・楯無、御照覧あれ」(みはたたてなし、ごしょうらんあれ)と言うと、それ以上の議論をしてはいけないことになっていた。
軍議はこの一言で決まった。
ということである。
少々、説明します。
武田家は源氏の血を引く、超名門の家である。
つまり、源頼朝、足利尊氏などと、祖先が同じなのである。
源氏の祖先に源義家という人がいる。
平安時代の武人で、通称は八幡太郎。
彼は生きている当時から軍神と崇められ、その後、江戸時代に至るまで、全ての武士が尊敬していたという、まさに武士のカガミである。
御旗(みはた)というのは「義家が使っていた旗」、楯無(たてなし)というのは義家の弟である「義光が使っていた鎧」のことなのである。
この二つは武田家に伝わるものの中で、最も神聖なものであった。
故に、この二つの前で誓ったことは、死を持っても守らなければならず、それ以上の議論は止めなければならなかったのだ。
武田勝頼(信玄の息子)と織田信長が戦った「長篠の戦」。
織田信長が3,000丁の鉄砲で、武田の騎馬隊を破ったという有名な戦いである。
この戦いの前夜、武田軍側は「引くべきか、攻めるべきか」で議論が紛糾した。
長老達は「引くべき」と主張し、若手は「攻めるべき」と主張する。
しかし、最後に武田勝頼はこう言い放った。
「御旗・楯無も御照覧あれ、明日は戦いで勝負をつけるぞ!!!」
その瞬間、長老も若手も「ははっ!」とひれ伏し、議論を止めたのである。
結果は、歴史が語る通りである。
武田勝頼が下手に「御旗・楯無も御照覧あれ」と言ってしまったため、武田軍は勝てぬ戦と知りながらも突撃を繰り返すしかなかった。
御旗と楯無の前で誓ったことは、死を持っても守らねばならないからだったのだ。
そして最後は、かつて無敵と呼ばれた武田騎馬隊も、信長の鉄砲隊を前にして、ほぼ全滅してしまったのである。
長時間の議論は無意味であるため、誰かがパッと決断する必要があるが、決断を下した人間が愚かだと、みじめな結果に終わるという歴史の事実である。
そして、撤退できない戦いは我々の身近にもある。
春から始まる、大津予選。
互いに「絶対的勝利」が無い限り、迷わず戦うのです。
ロビンズの「御旗・楯無、御照覧あれ」です。
御旗は、それぞれが持つまっすぐな心です。
2016年1月13日 20時58分17秒 (Wed)
◆吉・凶の導き
初詣におみくじを引きましたか?暮れに「おみくじ」を全部買って歩いた人のレポートを読んだ。
吉がでるか、凶がでるか、寺社にお参りした時のちょっとした占いで、遊びの延長線上にあるのが「おみくじ」のような気がしていたが、じつは神経質に「大吉」と「凶」の比率までチェック研究している人がいると聞いてビックリ・ポンであった。
「大吉」の圧倒的に多いのは、京都の「伏見稲荷大社」全おみくじの34パーセントが大吉。
遠いところをわざわざ来てくれた参詣者への愛情でもあろうか。
あとは「成田山新勝寺」「浅草寺」「川崎大師」が横並びの「大吉」17パーセント、「大吉」が並外れてすくないのが「鶴岡八幡宮」僅か6パーセントとは。
鶴岡八幡宮にお参りする人は薄幸な人が多いということか。
「凶」のくじはだいたい30パーセントあたりで横並びだが、住吉大社だけが19パーセントと少ない。
「凶」が多いのは伏見稲荷大社の34パーセント、全国稲荷社の元締めとして「大吉」「凶」ともに多いというのは、権威の裏返しかもしれない。
ところで神社系の「おみくじ」の製造所として全国を支配しているのが、山口県周南市鹿野にある女子道社という有限会社、地元の二所山田神社の社家が運営するちいさな会社だ。
この集落の奥様方の手内職でささえられている。
明治38年21代宮司宮本重胤さんが、神職に女子も登用すべきと訴えて大日本敬神婦人会を設立、その運動資金として考えられたのが、神社「おみくじ」の始まり、現在では18種類のおみくじを作って、全国の神社に納めている。
凶がでても気にしてはいけません。
昨年末に、凶をすべて出し尽くしたロビンズは吉に向かうしかないのです。
そして私はこう解釈します。
「凶の字は植木鉢にメの字、これからメが出て成長するというお告げです。」
何事も、前向きになれるように、良いように取り組めることが神様からの導きなのだと考えます!
2016年1月10日 23時00分58秒 (Sun)
◆年賀状を愛でる
ネット社会で、新年の挨拶もlineやメールでスタンプを貼って終わり……の寂しい時代となった。更に「年賀状はムダ」という人もいるが、縁あっての友人や遠い友に、一年一度の年賀状でつづく友情やご無沙汰のお詫びは貴重な機会でもあり、欠かしてはいけない事のひとつにしている。
いただく年賀状は、人生観あり、家庭の事情あり、健康報告あり、今年で年賀状を止めますといろいろだが、野球で関わる子供たちから頂く賀状も、向こう一年への起爆剤になる。
仕事がらデザイン優先の楽しいものも多く頂ける。
我が家では毎年いただく約250余通のなかから、プライバシーでお叱りを受けない範囲の10数通を選んでその歳一年間、リビングに飾らせていただいている。
昨年、喪中となった事から寂しい一年でしたが、今年は例年通りの方々から頂いたアーティスティックな賀状、またメッセージをもった作品は、カトランよりピカソより嬉しい額飾りなのだ。
1.版画家の尾山章さんの孫悟空。
2.恩師・陶芸家の池上栄一さんの赤金サル。
3.日本を代表するグラフィックデザイナー高橋善丸さんの「申」。さすが、プロです。同郷の方です。
4.市川海老蔵さんの申。
5.写楽・五郎丸はクリエーター小谷寿教さん。毎年、写楽でユーモアを添えて一年を総括される、会社デザイン部の元上司で先輩。手塚治虫に憧れ「ときわ荘」に通い詰めた方。
6.岡本太郎記念館館長・平野さんから太郎氏の「遊ぶ字」シリーズより。
7.井波の彫刻師・谷口俊夫さんの庄川渓谷の木版画。元会社・母校の先輩。
8.草木染した麻生地を切り貼りサル。土井英昭さん、会社デザイン部の先輩。
9.現代工芸の陶芸作家・?毛健作さん。
10.日展染織作家・丹下雄介さん。
11.昨年、銀座の個展でお世話になったギャラリーのオーナー橋本正則さん。リコーのデザイン担当取締役「コピー機から羽を取った方」。母校の先輩。
12.京都の絵師・石川敏文さん。
13.高校の同級生・森田雅人さん。多摩美大出身、この作品はオリジナルかコピペ?(笑)
エンブレム疑惑の「佐野ケン」とは先輩後輩となる。
14.2年ぶりとなる、上坂の2016年度版。森狙仙の猿に敬意を込めて…。
年賀状を出せる喜びと、今年も頑張る覚悟を起こします。
一年に感謝、一年に期待です。
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