2019年10月 アーカイブ

2019年10月22日 9時12分49秒 (Tue)

◆RWC⑦ 肝心どころ 

◆RWC⑦ 肝心どころ ラグビージャパンの敗戦の翌日から、ラグビーロスに陥っている自分がいる。

泣いた、泣けた。
歓喜し、声を嗄らした。
魂を揺さぶられた。
楽しかった1ヶ月が、終わった・・・。

過去のナショナルチームでこれほど至難な目標(ベスト8)を明確にし、達成したチームは覚えがない。
さらに、ラクビー人気の高揚から、「ラクビーを文化に変える土壌をつくる」目的を達成したチームは伝説となろう。

ただただ、楽しませて頂いたことに感謝したい。

ロビンズの目標は競技での優勝!
目的は人を支えられる、人を創る。
であるが、そこに「礼節」「信頼」「努力」「同調」「一体感」がシンクロできるかが肝心なのであろう。
ONE TEAM、心ひとつに。

2019年10月21日 23時51分12秒 (Mon)

◆RWC⑥ Vロード

◆RWC⑥ Vロード2019年9月19日の日刊スポーツネット記事に
『落選 山本幸輝の「ビクトリーロード」友に残した思い』が掲載されていた。

大会を終えた、桜の勇者をこの記事から振り返りたい。


8月28日、北海道・網走市。背中に「JAPAN」と記されたシャツを着た日本代表が、互いの存在を確認し合うように手拍子を始めた。先頭を切る山本の声は、わずかに震えていた。

♪ビクトリ~ロ~ド♪…
室内練習場に響く声を、続いて全員が包み込んだ。
♪この道~、ず~っと~、行けば~、最後は~、笑える日が~、来るの~さ~、ビクトリ~ロ~ド♪…

前日午後6時、宿舎内のミーティングルームに合宿参加の41人が集められた。
2日後に世間へ知らされるW杯登録メンバー31人。その内部発表だった。
耳をすませた山本の名が、スタッフに呼ばれることはなかった。
どれだけ厳しい練習の後も円陣を作り、締めを担当する山本のかけ声で笑い合ってきた。
だが、この時だけは違った。
落選した10人はチームの全員と固く握手し、抱き合った。山本も整理しきれない複雑な感情を抱き、自室に向かった。
エレベーターでは居合わせた仲間から「お疲れ!」と声をかけられた。
その中で33歳の堀江が言った。
「おい、幸輝。俺は何も言わへんけどな」
山本は軽く会釈をし、エレベーターを降りた。
1人になったはずが、後ろを堀江がついてきた。
部屋で2人きりになると、公私で慕う先輩から切り出された。
「よぉやったよ、お前。ほんまに…。よぉやった」

涙がこぼれ出た。
堀江の肩を押しながら「はよ、帰ってくれ~」と強がったが、あふれるものは止まらなかった。
日本の誇りを胸に抱き、何度も隣でスクラムを組んできた。
いつも励まし合い、歯を食いしばって走ってきた。
そんな先輩の心遣いが、うれしかった。

山本 こういうのが「家族やな」と思った。
代表はいろいろなチームから集まってくる。
テーマは「ONE TEAM」。それが本当にできたんだと思った。

16年に代表入りし、初めはアピールで精いっぱいだった。
「最初の2年間はチームのためというより、自分のため。選手の多くがそんな感じだった」。
現体制の特徴の1つが半数近い外国出身選手。そんなチームを結束させる仕掛けに歌が用いられた。
15年W杯イングランド大会では、ニュージーランド出身のツイが担当。
ボブ・マーリーの「バッファロー・ソルジャー」の替え歌を作っていた。

同部屋は15年W杯代表の三上正貴だった。
ベッドに寝ころびながら「みんなで歌いやすい歌」を1週間近く考え込んだ。
2人でひらめいたのが「カントリーロード」。
そこに代表の歩みが重なる歌詞をつけた。
2学年下のSOの流に披露すると「2回り目、3回り目とテンポを上げましょう」と提案を受けた。
本気で曲作りに向き合った理由があった。

山本 代表にリーダーグループができて、みんながすごく引っ張ってくれていた。
自然と「このチームのために何かしたい」という気持ちになった。
そうやって「みんなで勝ちたい」という結束力が高まり、いいチームになっていった。

選手としてW杯に出られない悔しさはある。
それでも所属先の静岡に戻り、今月6日の南アフリカ戦をテレビ観戦する自分がいた。

山本は今までの自分なら多分、他の選手の活躍が悔しくて見られなかった。
でも、今の日本代表は本当に応援したい気持ちになる。

網走で歌った最後の「ビクトリーロード」は複雑だった。
葛藤がありながら「最後の大仕事やな」と腹を決めた。
声を張った。
桜のジャージーを着られず、涙した1人として伝えたい。

山本は言う、費やしてきた時間は全然無駄じゃなかった。
感謝の気持ちがある。
残ったメンバーは、チームのために頑張れる人たち。何とか、結果を残してほしい。
31人には歴史を変えるチャンスがある。力強い結束がある。
最後に笑える日は、必ず訪れる。
【日刊紙より】
※追伸 山本幸輝選手は野洲生まれの八幡工高出身でヤマハ所属。
NBJ山本和良会長の甥っこさんです。

2019年10月20日 23時42分02秒 (Sun)

◆RWC⑤ 敗者が残した品格

◆RWC⑤ 敗者が残した品格南アフリカ戦終了後、選手たちは深々と頭を下げた。

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。
2019年10月20日、東京スタジアムで準々決勝が行われ、日本と南アフリカが4強入りをかけて激突。
過去2度の優勝を誇る強豪に対し、日本は健闘及ばず3-26で敗れ、涙をのんだ。
9月20日のロシアとの開幕戦からちょうど1か月後、“夢の30日間”に幕を下ろしたが、日本代表が世界に示した“品格”を海外メディアも称えている。

世界は勇敢に戦った日本の姿を手本に学ぼうとしている。
日本は南アフリカからトライを奪えずに敗戦。
世界屈指のフィジカルを生かした南アの防御を破ることができなかった。
4強入りはならず、本場ニュージーランド紙「スタッフ」は「南アフリカはまるでゴジラのような、東京の街中を踏みつける怪物だった。
それは残酷な夢の粉砕となった」と表現。
そして、こう続けた。
「しかし、我々は日本を忘れてはならない。彼らに、ラグビーが大事にするべきものがたくさんあったからだ」

開幕から1か月。日本はチャレンジャーとして快進撃を続け、格上撃破を含め1次リーグ4連勝を飾った。
フィールド上の奮闘だけでなく、お辞儀など試合後にファンに敬意や感謝を示す日本文化が各国にも浸透。
南アフリカ戦後も一列に並び、スタンドに向かって深々と頭を下げた。
同紙は「日本は敬意のジェスチャーとして、頭を下げて、W杯から去っていった。彼らは大会を通して、どのように振る舞うべきなのか、その実例をラグビーに示した」とつづっている。

今大会は日本のファンも脚光を浴びた。
海外の国歌を懸命に覚え、一緒に歌う。
選手たちとの交流や報道陣などにも全力でおもてなし。
日本流で世界を受け入れた
。世界ランク1位で3連覇を狙うオールブラックス。
本場のニュージーランド紙は「選手たちは謙虚さと尊厳が何たるものかを有力者たちに教えた。
スポーツ界全体が彼らの振る舞いから学ぶべきことがある」と日本から学ぶ姿勢を示している。
礼に始まり、礼に終わる。日本が大事にしているものに、世界も感銘を受けた。

根源には「礼節」という言葉がある。
社会生活の秩序を保つために必要とされる行動・作法。礼儀・・・・と開設され、英語では簡単に「マナー」と訳される。
礼儀を行う「心」のことを礼節といい、表面的な付け焼き刃の礼儀ではなく、心が伴った言動といった道徳的な意味合いがあります。
「美学」に通じる礼節は・・・すべてに美しいことは美しい心からなると学んだ。


2019年10月17日 21時44分21秒 (Thu)

◆RWC④ 多民族・多様化

◆RWC④ 多民族・多様化ラグビー・ジャパンの予選Aプール首位突破の感動で休みがちだった、ブログ「球魂」の腕が鳴ってきました。
今日も書きます。

さて、日本はもはや「多民族国家」になったと思わせてくれるのが、最近のスポーツ報道である。
長いこと聞かされてきた「日本は島国で単一民族だから、」という説明は死語になったような気がする。

大阪なおみ(テニス) 八村塁(バスケット) 松島幸太郎(ラグビー) 御嶽海・高安(相撲) 杉山マルコス(バレーボール) 赤田龍一郎(野球) 高橋裕治(サッカー) ケンブリッジ飛鳥(陸上) サニーブラウン(陸上) オコエ瑠偉(野球) 高松望ムセンビ(陸上) 渡嘉敷来夢(バスケット) ヘンプヒル恵(陸上) 中村優花(バスケット) 石田アンジェラ(ビーチバレエ) 出口クリスタ(柔道) 朱里(キックボクシング) 堀川真理(バレーボール) 宮城ナナ(テニス) 瀬間友里加(テニス) 杉山マルコス(バレーボール) 辻元賢人(野球)……等々、混血、ハーフの花盛り、もはやスポーツの世界は完全に多民族国家の態をなしている。

アメリカのスプリンター遺伝子の解析結果によれば、父方がアフリカ系、母方が非アフリカ系のミックスがもっとも優れた成績を出している。学問的に瞬発性運動能力の研究では、ハーフの遺伝子がもっとも優れているという結果もでている。
ただ理科系、文科系になるとそうはいかない。ノーベル賞受賞者にはアフリカ系は圧倒的に少ない。

人間のみならず魚の世界でも、在来種は皆弱く、外来種ほど強いという現実がある。
単一民族というのはお伽話しの世界になりつつあるが、私のように関西大好きで北陸人風味をかかげて生きていては希少絶滅種になるのだろう。
東京にも六本木にも江戸っ子はみあたらない。
ほとんどが地方からの家出人によって東京は占拠されている。
人類がみんな仲良く助け合って生きていくのは賛成だが、風土愛だけは堅持してほしい。
日本に住み、日本を愛し、この国の文化に馴染んでこそ仲間になりうる。

2019ラグビージャパンチームは7つの違う出生地の選手で構成されており、我々が忘れかけている「魂」とか「潔さ」とか「謙虚さ」とかをまざまざと見せられる。
あっぱれ日本人と叫んでしまいそうな「金言」も重く、深い。
かの、ダイバーシティー(多様化)のお手本は既にスポーツ界で構築され進化しているのである。

キャプテンのリーチマイケルは2015年の前回大会と全く変えてきたのが、日本の心でラグビーをすることであったと思う。
「君が代を覚え、歌う」「さざれ石も見学に行く」「レプリカの日本刀で武士道に至る美意識を語らずも伝えている」「ひとつになる」などなど、「にわか日本文化の標榜ではなく」、我々より日本を心から愛することに徹するリーチ・マイケルには脱帽してしまう。

ちょくちょく見られる無国籍主義の日本人が、この際、伝統も歴史も破壊したらどうだとの論議はナンセンス。
「にわか無国籍主義者」が、これに乗じて、出てこないことを祈る。
「にわかはニワカでも、ラグビーファン」なら、大歓迎である。
にわかでも「泣ける」人が、私は好きだ。


2019年10月16日 0時13分02秒 (Wed)

◆RWC③ 信じる、信じてる

◆RWC③ 信じる、信じてる2019年ワールドカップ、アイルランド戦前のロッカールームにてジャパンのHCジェイミー・ジョセフが語った言葉。
「誰も我々が勝つと思っていない。誰も接戦になるとすら思っていない。誰もどれだけ努力してきたか知らない。誰もどれだけの犠牲を払ってきたか知らない。やるべきことは分かっている。お互いを信頼して、みんなを信じて。」

試合後のインタービューで、SO田村選手が紹介したものだ。

私は思う。
信じてもらうには、そして信じ切るには多くの時間のなかで、尊い姿・努力の姿が共有できているかだ。
手を抜いている奴に、「命」「命運」「魂」は預けられない。

昔、スポ少指導者時代のご縁あった選手が訪ねてきました。
(※この話は一度このコラム「球魂」に登場している)
高校では甲子園出場経験校の主将、大学ではマネージャーとして所属する六大学の主務として全運営を任される人物になっていた。
彼が質問してきた。
「監督! (彼はスポ少時代の呼称で呼ぶ)、どうして頑張れと言うし、言われるのですか?」
「頑張るってどういうことですか・・・?」と。
とっさに答えた。
「頑張れるのは、信じてもらっているから。頑張れと言うのは、その子を信じているからじゃないかな!?」と。
「信じている!これがすべての起爆となり、辛抱の源となり、最後には歓喜感涙の基となる」と。

「信じる」が、キーワードとなっているラグビーワールドカップ2019のジャパンチーム。
選手たちの金言が、スポーツの素晴らしさを更に深く、磨く。

さすがにあの、ジョセフHCの言葉は私には沁みた。

さあ、ロビンズ!
私たちは、信じている。
一心不乱に頑張っていることを・・・・・。

★ブログ(球魂)

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