2023年8月 アーカイブ
2023年8月29日 0時05分02秒 (Tue)
◆グッドルーザーたれ
グッドルーザー(Good loser)とは、スポーツマンシップとともにスポーツ界に古くから伝わる信念である。今年の甲子園選手権大会決勝での敗者・仙台育英高校の監督・選手の姿にそれを見た。
ある人が真にスポーツマンであるかどうかは、勝負に負けたときの態度でわかる。
負けた時に素直に負けを認め、それでいて頭を垂れず、相手を称え、意気消沈せずにすぐ次に備える人が真のスポーツマンなのだ。
スポーツマンシップの何たるかを理解すれば、自然と、そういう振る舞いにつながっていく。
負けたときの態度、そこにこそスポーツマンとしての品位が表れる。
残念な例が、前回のラグビーワールドカップの決勝戦、負けたイングランドチームがとった態度は悲しいく残念な姿だった
ほとんどの選手が銀メダルをかけてもらった後、すぐに首から外し、中には首にかけられることを拒否し、手でメダルを受け取っている選手もいました。
それは、勝つことがすべてで、負けには価値がないと言っているかのような態度に映った。
あれでは3位で銅メダルをもらったニュージーランドに対しても失礼。
もっと言えば、負けたすべてのチームをバカにしている。
ああいう態度は、私の性格上、「ノーサイド」という言葉があるスポーツとしても断固として許せないものだった。
逆に、歴代のオリンピックでグッドルーザーを何人も観てきた。
2000年のシドニー五輪で、柔道の篠原信一が決勝の誤審で敗れたことがあった。
どう見ても「内股すかし」という返し技で一本だったのに、逆に、有効をとられて負けてしまった。
「世紀の大誤審」と呼ばれたがそのとき、篠原は「弱いから負けたんです」と言い訳を一切、しなかった。
もう一人、マラソンの谷口浩美。
バルセロナ五輪、途中で転倒し、靴が脱げた。
結果は8位。
観ていた人はみんな心を痛めていた。
しかし彼は、レース直後のインタビューで、笑顔で「途中でこけちゃいました」って不運を他責にしなかった。
そして、今年の仙台育英である。
須江監督は報道陣の取材に「慶応がただただ強かった。完敗です。最高のベストゲームだった」と選手をたたえ、「人生は敗者復活です。この経験を次に生かします」と、“名言”も忘れなかった。
優勝インタビュー中の育英ナインの態度にも言及。
「負けた時に人間の価値が出るからグッドルーザーであれ。負けた時に全力で相手に拍手をしてほしいって言ったらちゃんと返事をしてくれて。慶応監督・森林さんの挨拶の時、大村君や丸田君の時にずっとみんな拍手してたので、それは誇りですね。真の王者みたいになれる日が来たらいいですね」と、教えを体現した選手の姿に目を細めた。
仙台育英は、強いハズだ。
2023年8月28日 7時46分10秒 (Mon)
◆泣ける花火の儚さ
先週土曜日、二つの会議後帰宅すると「ジイジ! 花火見に行こう!」と孫3人がやってきた。祭りの実行委員さんのご苦労に感謝し、三代揃って琵琶湖のほとりに佇んだ。
日々の健康に感謝。
健やかな成長を祈り。
54年前に他界した実父。
9年前には実母。
12年前には義父。
初盆を迎えた義母を送る、大輪の花火。
あらためて、新しい命との出会いに感謝し、勢いよく打ちあがる大玉が花開き、名残り惜しむように消えていく様は人の人生のように映り、涙がひと筋流れた。
今ある命に感謝、いろいろな方々との出会いに感謝し孫の手を握りしめた。
「ジイジ! 泣いてる!」に、気恥ずかしさを覚えながら花火の情緒をポツリ喋った。
かたや、
「た~まや~っ!」
「か~ぎや~っ!」
と打ち上げ花火が上がると江戸前の掛け声が琵琶湖畔で聞こえた。
この「玉屋」「鍵屋」は、江戸時代に名を馳せた花火師がいた屋号のことで、玉屋と鍵屋は人気を2分するほどとても人気があり、その花火屋を称えて屋号を呼び叫んだもので、それはそれで墨田川などでは情緒となり、花火を愛でるものとなる。
楽しみ方は自由だが、風情・情緒はTPOの裏付けが肝要・・・・と、ひとりゴチた。
2023年8月25日 17時45分06秒 (Fri)
◆慶応が示したもの
第105回夏の選手権、慶応義塾高校が107年ぶり2度目の優勝を飾った。前回優勝したのは1916年、大阪・豊中球場で行われた第2回大会。
1924年以後の甲子園球場で行われた大会は初制覇となり、史上最長ブランクでの2度目の優勝となった。
歴史的優勝は、決勝史上初の先頭打者弾から始まった。
慶応は1回、不動の1番の丸田湊斗外野手(3年)が右翼席に放り込んだ。
13安打8得点でチームをけん引したリードオフマンが仙台育英の夏連覇の夢を文字通り、打ち砕いた。
慶応普通部時代から数え、107年ぶりとなる日本一。
チームが掲げるエンジョイベースボールが花開いたと報道が躍る。
監督やコーチの言う通りに何もかもをするのではなく、自ら考えて練習して上達してこそ野球はもっと楽しくなる―がエンジョイの根幹。
森林監督は「髪形も自由だし、へんな上下関係もない。野球部寮もない学校が優勝したことで、こういう野球もあるという多様性は示せたと思う」と語った。
慶応高校は1960年センバツで8強のあと、62年の夏を最後に甲子園から遠ざかった。
学校を活性化させようと2003年に推薦入試が導入され、05年センバツで復活。
聖地に戻るまで43年を費やした。
その翌年に、当時の七條部長がグラウンドに「KEIO日本一」の横断幕を掲げてから17年。
メンタルトレーニングなども取り入れてチーム力をアップ。
この夏は、センバツ初戦で黒星を喫した仙台育英を打ち負かそうとレベルアップした。
大きな変革をチーム内から実践したのだ。
チームを勢いづけてきた丸田は「自分たちの野球で日本一を取れた。厳しいことも言われましたが、泥くさいこともしますし、きつい練習もいっぱいやって、その中で野球を楽しむのがエンジョイベースボール」と強調した。
陸の王者は、聖地で咲かせた野球にさらに磨きをかけて新時代をつくっていく予感がある。
エンジョイベースボールには、理解力に裏打ちされた知性と苦難に向き合う覚悟が必要となる。
「エンジョイ」と「緩む」はまったく違うものだ。
ゲンコツ!、ビンタ!、摂水無し!・・・・根性らしきものの注入は、真の人間力を育んでいたか疑問が残るが、それが当たり前だった筆者などは、当時の我が身の覚悟の無さに後悔しかない。
筆者の高校時代、恩師がおっしゃっていた「頭を使って勝て!」は、時代が変わって、この「エンジョイベースボール」となる自主性を呼び起こされていたのであった。
とっとと大人になれとおっしゃっていたのだ。
文武両道の賢者が集い、主体性・自主性を起こし、ガムシャラに結果を追い求めた慶応高校に多くを学んだ。
学業を磨く、礼儀と感謝、努力と向上心の持久、強き心を育む、球友を尊ぶ。
あらためて、ロビンズの五訓を黙唱した。
2023年8月18日 0時13分04秒 (Fri)
◆無償の活動
人になにかをしてもらいたいと思えば、こちらからなにかをしてあげる。人に愛されたいのなら、こちらか愛する。
人を従わせたいのなら、まず、人に従ってみる。
・・・と、
宮城谷昌光の歴史小説「重耳(ちょうじ)」に一節がある。
私をある活動に巻き込みたい人から、「うちは、こういうことを無償でやっているから、あんたも、そこら辺を協力してくれへんか。」みたいなことを言われる時がある。
誘い方としては、ありがちだが、うまいと言えば、うまい。
無償、ボランティアという精神を盾に、美しき精神に賛同してくれ、あんたはいい人だろ・・・、みたいな感じでの、お誘いだ。
しかし、なんで、その人がそれを無償でやらなければいけなくなったのか、という背景を考えれば、お金とは関係ないとしても、その人自身のためであることに変わりないこともある。
お金になるビジネスでも、美しき精神の活動にしても、人に何かをしてもらいたいのなら、相手に、その理由をハッキリ見えるようにしなくてはいけない。
自分の利益を隠していては、人に信用されない。
最後には、誰もついてこない。
逆に、自分は、「自分のためにやってるんだ。」っていう裏表ない行動の方が、分かりやすくていいかもしれない。
あとは、それを見た人々が、好きか、嫌いか、善行なのかを判断すればいいだけなのだ。
何かやってもらいたいなら、相手が欲しい情報を提供する必要があり、義務的な支えにも熱量の差がある。
それが愛か、意欲か、知恵か、それ以外のものかは、相手の価値観次第なのだ。
ロビンズ活動の中でも、価値観を揃えるのに、力がいる。
嫌々なら、腹に落としてもらっていない、我々の力不足なのだ。
無償の活動「ロビンズ」「NBJ運営」を、ある人は「なぜ、そんなに頑張れるの?」と聞かれることがある。
答えは一つ・・・「無償だから」なのです。
そしてこの言葉を添えます、「全ては子供たちのために・・・」です。
無償の愛ほど、善なる姿はないと思うのです。
決して、福祉・救済・救援を包含したボランティアと違うのです。
●重耳のあらすじ・・・は、
十九年に及ぶ亡命生活の後に晋の君主となり、春秋五覇の一人に数えられるまでになった文公こと重耳(ちょうじ)を描いた小説。
苦難を耐え忍び、永い年月の末に君主となった人物である。そして、この小説は重耳を永い年月にわたって支え続けた家臣たちの美しく正しい精神行の物語でもある。
2023年8月17日 20時20分58秒 (Thu)
◆花火大会のナンセンス
暗黒のコロナ4年の夏空を経て、ようやく異常に暑い夏がやってきました。全国のあちこちで花火大会が復活しています。
楽しい夏空の復活は、外に自由に出られなかったマスク生活へのご褒美のようでもあり、あらためて日本の夏を味あわせてくれます。
が、この四年の間に世情はだいぶ変わってしまいました。
花火大会が完全にイベント化してしまったことです。
当たり前のごとくに経費があがったから対応しなければ、という経済の奴隷となってしまったのです。
全国花火大会のあちこちに有料席が当たり前となり、筆者の住まいに近い「○○○大花火大会」では塀をつくって囲い込み、一般市民には見えなくしているとんでもない花火大会になってしまった。
そもそもの花火の意味は何処かへ飛んでいってしまい、目先の採算と事故防止にかこつけた興行になってしまったのです。
100万円の特別席、10万のファミリー席、5万円のカップル席、3万円のベット席、……日本国中アイドルグループのコンサートや、地下アイドルから表アイドルになった娘たちの握手会のような、とんでもない功利主義に走っている。
そもそも、盆行事としての祖先供養やら、祖霊のためのお迎えであった花火への理解を失った親世代や教育に問題ありだが、なんでもかんでも経済第一で、祭りをみるのに100万円の席を設けて採算のためと、うそぶくのは、田舎の興行師のやりくちか、東京五輪で悪行をさらした広告代理店の思考回路にしか思えない。
日本人の暮しのなかの信仰として、祖霊への供養として今盆行事としてルネッサンスしなければ、日本人は坂道を転げ落ちていくだろう。
昨晩、現地に行かずともTVで、先祖の霊ををお送りした「京都・五山送り火」を眺めながら、どこから拝んでも「信心の心」を持ち、西方浄土を信じて懸命に生きる者となりたいと、東の空から西の京都を拝みました。
ちまたでは、五山の送り火と花火大会を一緒に行うイベントをたくらむとんでもない話があるらしい・・・・・。
こんなに愚かな国民ではなかったはずだと信じたい。
家の目の前で、予定される26日の花火大会には、孫を抱き花火の意味を静かに語りたい。
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