2024年6月 アーカイブ

2024年6月28日 18時00分45秒 (Fri)

◆坊主頭と「型」の育成

◆坊主頭と「型」の育成2024夏の甲子園に向けての熱戦が始まる。
・・・・・じっくり考えてみた。

2023年夏の甲子園で慶応が2度目の制覇を果たすと、高校球界に大きなムーブメントが起こった。
 長髪でプレーする慶応ナインは常に笑顔で楽しそうだった。
エンジョイベースボールを体現した選手たちのハキハキとしたインタビューは、かつての高校球児のそれとはまるで異なっていた。
 高校野球は新時代に突入した・・・・・・。
 ただ一方で、違和感もあった。

こうも簡単に高校野球が変わることの異常さ。
それまで104回、甲子園が開催されてきた高校野球が消滅してしまったかのように。
昭和の高校野球の中心にいた人たちの思想が、否定されたかのようでもあった。
民族性なのかもしれないけど、0か100かの捉え方になってしまっているのかなと思う。もう少しゆっくり、大らかであってもいい。
昭和のメリット、デメリットはあるし、今のメリット、デメリットもある。現在ばかりを見て、過去と未来を見ないというのは野球を憂える者の考えじゃないと思います。

筆者が高校で教わり、社会人で育み、その経験を学童~少年野球(ロビンズ)のチーム作りで必要としてきたものに「型」がある。

そこには古来、丸刈りも含まれていたが、躾、挨拶、礼儀といった部分を指導の幹としてきた。
自由な野球を出し、U-18の世界大会に出る海外チームでは、ネックレスしてユニホームが揃ってなくても許されるチームもあります。海外では神を冒涜しなければ何をやっても許されるところがあり、一方で、宗教を持たない日本人の基本が何かといったら、『美意識』とか『武士道』だと思う。

つまり『精神の型』が第一にくる。

まず何を教えるのかといったら、それは躾であったり、規制であったり、モラルやルールを守ること。相手を称えるとか、勝ち負けだけではない大事な部分です。
それらを教えることが筆者たちの役目だと思っています。

「型」と聞けば一瞬、現代と真逆の「型にはめることで個性を殺す」という考え方のようにも聞こえるが、個性を否定しているわけではない。
順序(プロセス)があり、まず型を覚えるという過程がある。
育成の順番として、型を知ってから個性が育まれていくと考えている。

昨年の夏の甲子園、慶応高校の選手たちは極度の集中力、恐怖心からくる集中力の中で彼らはプレーしていたハズなのである。
取り上げられるべきは、そういったことで「エンジョイベースボール」「髪型自由」「笑顔」という見えているところだけではない。

甲子園っていうところでは髪型を論議する場所じゃない。
そんな暇はないのだ。

つまり、「体育」という教育なのか、スポーツという娯楽なのか。
スポーツはその語源が「気晴らし」と言われるように、気楽なものだ。
一方、学校教育の中にあるスポーツは「体育」に変換された時点で、科目の一つになり、鍛錬や訓練というものに置き換えられてきた。
高校野球の現場では、「体育」と「スポーツ」が混在していて、どちらのスタンスを取るかによって、取り組みが180度変わる。

ただ、おおよそ、甲子園で優勝を狙うような監督は「体育」の要素が強くなるのも現状といえる。

『甲子園には魔物がいる』とよく言われます。
それは球場の雰囲気とか歓声のことを表わすが、甲子園での試合というのは2時間以内に終わらなきゃいけない教育現場なのです。
そのためには『抗議をしない』『ラフプレーをしない』『正々堂々』が必要とされる。2時間以内に事故がなく、審判には絶対服従で、1試合が消化される。
その中で勝敗がつく。

つまり、甲子園とは高校生の授業であると筆者は思う。
審判が先生と考えればわかりやすい。
4人いて真ん中の人が体育主任。
では、その人に文句を言いますか?
授業の中で、態度に出しますか?
唾を吐きますかっていうことです。(サッカーはよく唾を吐きます。得点を取れば規律を乱し騒ぐ)
甲子園の試合のようにあんなに(試合時間を)急かされたら全部出し切れない……ではなくて、甲子園のルール、2時間の中で出し切るっていうことを教えていかなきゃいけない。
「甲子園は型を教えるところ」なのかもしれない。

甲子園常連校の多くには「甲子園タイム」というのが存在する。
2時間以内で試合を決着させることを「教育」とされているため、すべての行動が速い。
ベンチ入り、整列、スタンドへの挨拶、シートノック。
それら全てがルーティン化している。
それが、「型」なのだろう。
筆者が今も大事にしているのは「型」の重要性です。
それがあって「自立」がある。
型を覚えたうえで、自分で考えるようになった時に「個性」が生まれ、強いチームになっていくという。
もっともそれは「個性」が前面にくるようなチームを否定しているわけではなく、どこにプライオリティ(優先順位)を置いているかの違いだと思う。

強いチームの選手は、でき上がっているんです。
勝つべくして勝ち、優勝するに相応しいといえます。
挨拶はしっかりさわやかにするし、大人と会話ができるし、言葉遣いも間違えない。
誰よりも早めにグラウンドに出て準備もするし、アップが足りなかったら、他の子と離れてやっている。
スローイングが気になれば聞きにも来る。
強いチームには出来る選手が育つのです。
練習会場に髪型を論議する場所はない、そんな暇はないのだ。

でも、一般的にそこまで成長してない子たちが大半で、ましてや中学生となると、まず「型」を教えるのに時間がかかる。
昨今、バスケットボールが盛んになってきて、ラグビーもあって、いろんなスポーツが出てきている中で、野球絶対の時代ではなくなっています。
当然、高校野球絶対でもない。
一瞬称賛されることはあるかもしれないけど、これからは高校野球で勝てればいいっていう時代ではなくなると思う。
もう少し広い目で物事を考えていくことが筆者たちの役割かもしれない。

2024年6月12日 20時55分41秒 (Wed)

◆今に見てろと微笑む

◆今に見てろと微笑む涙の分だけ、強くなれ。
傷ついた分だけ、優しくなれ。
打たれた分だけ、大きくなれ。

負けたくないなら、強くなれ。
転んだら何度も、立ち上がれ。
「今に見てろ」と、笑ってやれ・・・・・。

こういう風にめげずに生きて、根性むき出しで行きたいと思い続けてきた。

生い立ちから見ると、「涙の分」「傷ついた分」「打たれた分」がどれだけあったか覚えてはいない。

ある人にすれば、もしかしたら、「今に見てろ」と思っても、そんな時は来ないかもしれない。
結局、筆者の経験のなかでも、思い返してみると、そんな気もする。

だいたいは、時間が過ぎ去ると、「今に見てろ」なんて執念が、消えていることの方が多い。
いっときの競争心とか、ちょっとした反抗心とか、その程度のものだったりするから…

結局、そんなに大切じゃないことに気づくのだ。
あとでそうなると分かっているなら、本当に執念を燃やすべきものを探して、無駄に心を騒がせない方がいい。
今、自分が得体のしれない「反抗期」の中にいる自覚があるときは特にです。

「今に見てろ」と”微笑む”のかな。
今、この歳になると、そう思います。

2024年6月10日 18時05分34秒 (Mon)

◆結果が出なくて

◆結果が出なくて先般、親御さんから息子選手がなかなか結果が出なくて、悩み苦しんでいるという。

それはそれで良いと思う。
苦しんで良いと思う。
考えて、考えて良いのです。

さて、それをどう乗り越えていくかだが、苦しいからと言って「開き直れ」というのは筆者は凄く嫌いだ。
野球は本来「考えるスポーツ」だから、考えて苦しんだ上で、結果を残すしか前に進めない。
悩む・考える、悩みぬく・考え抜く、悩みつくす・考え尽くす。

苦しみぬくこと・・・・、それはそれで良い事だと思う。
今、とことん苦しんでい良いと思う。

間違いなく、成長できるのだから。

苦しみをどう乗り越えたらよいかを導く、「諦観」という思考法が仏教にあると昔訊いた。

「諦観(たいかん)」とは、「あきらかに見る」ということです。
言い換えれば、なぜ自分がそういう結果になってしまったのか、その原因をあきらかに見ること考える事を「諦観」と言うのです。

「仏教的」に言えば、「取り返しのつかない失敗と後悔が、”どう生きるか”を形成する」となるのだろう。
ちょっと、大げさかな?

2024年6月7日 21時40分19秒 (Fri)

◆後悔の無いように

◆後悔の無いようにこの時期、よく「後悔のないようにやろう」と声を掛ける所を見かけます。
でも、どれだけやっても、自分を追い込んだ分、後悔は絶対すると思う。

だから、後悔しないことを気に掛けさせるよりも、今自分の目の前にあることにベストを尽くし、それを積み重ねていく方向に意識を向けてあげるように心掛けることが大切だと思います。(多くを負けてきた経験から・・・)

余計なことを考えていれば、本来もっている力を出せないのはもちろんのことですが、「余計なことを考えないぞ!」ということに思考が奪われれば、それこそ、余計なことになります。

将来のことを考えてちゃんと勉強しよう、みんなのためにしっかり仕事をしよう、
とかの言葉も、それに近いかもしれません。

そんな言葉を意識するよりも、「これは何をしたら解かるか」「これはどうしたら解決するか」みたいな思考に集中した方がいい。

その「こと」に集中させるつもりが、いつの間にか「精神論」に集中させている。
日本人にはありがちなことになっているかもしれません。

思考の邪魔をさせないために、どんな言葉をかけるか、意外と工夫が必要です。
残っている時間に、どう向き合い、どのように学び、「悔しさ」から成長への栄養剤として、飲み込めるかが大事なのだ。

★ブログ(球魂)

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