2026年1月 アーカイブ
2026年1月27日 9時00分09秒 (Tue)
◆雪ニモマケズ
毎年1月20日ごろから、2月3日ごろまでの立春前日までの、この時期を「大寒」と呼ぶ。寒い日が続きます。
筆者の故郷は今も昔も、雪との闘いが繰り返されている。
特に中学から高校時代の環境は、膨大な降雪量・機能性の低い防寒具・原始的な除雪設備・効率の悪い暖房機器・・・・・と生きてゆくにも大変な時代であった。
凍傷寸前の足の指先、ひび割れたかかと、氷水での洗顔、あかぎれの指先、ずぶ濡れのアノラック・・・。
当時厳冬期の移動手段は、旧国鉄のディーゼル車と徒歩のみ。
今、この地(大津)で体験している「寒波」とは比べ者にならないほど、厳しく辛いものだった。
でも、しっかり生きてきた。
野球での目標を掲げながら、野生のクマのように生きてきた。
歩きながら、繰り返し繰り返しつぶやいていたのが、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」。
「雨」を「雪」に変えて、雪道を踏みしめていたことを思い出す。
「自分ニモマケズ」頑張ってほしい。
選手たちよ、今が人生の中で一番頑張らなくてはいけない時なのだ。
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◆「雨ニモマケズ」◆
雨(雪)にも負けず、風にも負けず、
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだをもち、
慾はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っている。
一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ、
あらゆることを、自分を勘定に入れずに、よく見聞きし分かり、そして忘れず。
野原の松の林の陰の、小さな萱ぶきの小屋にいて、
東に病気の子供あれば、行って看病してやり。
西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い。
南に死にそうな人あれば、行ってこわがらなくてもいいといい。
北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろといい。
日照りの時は涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き、
みんなに、でくのぼーと呼ばれ、
褒められもせず、苦にもされず、
そういうものに、わたしは なりたい。
宮沢賢治より、拝稿。
2026年1月26日 15時40分00秒 (Mon)
◆人は弱い
人は弱い。だから、うまくいかないことを他人のせいにして、自分は楽になろうとしてしまう。
親が悪い、環境が悪い、周りが悪い、学校が悪い。
いくらだって、なにかのせいにできる。
大人の方がもっとひどい。
国が悪い、政治が悪い、会社が悪い、社会が悪い。
テレビでも、そうやって、批判ばかりしている人がいる。
でも、ほんとにそうかな?
実は、わたしたちは、十分に恵まれているんじゃない?
目が見える、歩ける、家族がいる、住む家がある。
喉が渇けば、すぐにコンビニでミネラルウォーターが買える。なのに、
なんで文句ばかり言っているんだろう。
どれだけ恵まれていても、その人のなかに必ずある「足りないレベル」に応じて、不平、不満は出てきてしまう。
自分よりちょっとでもランク上の生活をしてる人が文句言っているのを見て、そんなに文句があるんなら、「それ」を私にちょうだいよ、なんて言ったりする人もいるけれど、上のものを手に入れたとしても、結局のところ、文句を言う対象が変わるくらいでしかない。
例えばスポーツの現場でも、チームが悪い、スタッフが悪い、選手が悪い、起用法が悪い。
文句を言う人は、穴の開いた袋に何かを詰め込もうとしているようなもので、満たされることはないのだ。
まず、穴をふさがないことには、文句、不平、不満は止まらない。
自分の心の中に開いちゃっている穴は、何だろう?
幼いころの何か?
若いころの経験?
大人になってからの葛藤?
ちっぽけなプライドと不要な自己顕示欲?
そんなことを考えるのも、何かのせいにすることにつながるかな。
人間は、心の穴、足りないことについて考えないことが一番いいかもしれない。
そっと、胸に手を当てる。
俺は弱い。
2026年1月19日 15時30分07秒 (Mon)
◆我れが、我れが・・・
「ラジコ」をご存知かと思いますが、ラジコとは、パソコンやスマホでラジオが聴けるサービスです。ラジオと違い、過去の放送を聴くことができ、電波を気にすることがなく、1分程度のタイムラグこそあるが、そのノイズの無いクリアな音声に満足し、筆者には気持ちを入れるタイマー代わりとなり、お気に入りとなった。
ラジオと言えば、深夜番組華やかなりしころ、中2から高校受験の中3ころから始まり、高校~大学には大変お世話になった。
ある意味、このラジオという代物は、通常時の宿題・自主勉強・予習復習、試験勉強には「邪魔者」であり、疑似自習の道具あった。
今はどうだろう「邪魔者」が更に増えていないだろううか?
スマホの功罪は大なり小なりあるだろう。
そのスマホで「ラジオ」が聞ける「ラジコ」がある!
毎日出勤を積み上げた40数年のサラリーマン生活を終えた昨春、新たに某スクールでの「デザイン論と実践」を週1・2度、アーティスト・アルチザンを志す生徒さんに講義させて頂く新たな生活で、この「ラジコ」が筆者に「ちから水」を与えてくれている。
朝、家での支度時。
電車、車中の情報収集。
美術館情報。
講義前の最新ローカル情報などなど、耳からの情報は脳の覚醒を促します。
中でも、AM6:30からはじまる同年代の男女パーソナリティーの掛け合い番組が気楽で面白く「ハマって」しまった。
前期高齢者の話は、躰の痛いところ・病気の話・年金の話・婿嫁の話ばかりだが、戒めれれることが大半。
人情ばなし・苦労話もためになる。
あるリスナーから自戒の言葉が紹介された。
『我れが我れがの ”ガ ”を捨てて、おかげおかげの ”ゲ ”で生きよ』・・・・・と。
それを聞いた日の講義は「過去一番」の出来だった!
金言もアーティスト・アルチザンを目指す生徒に残した。
「心がかたちを創ります」・・・・・と。
『我れが我れがの ”ガ ”を捨てて、おかげおかげの ”ゲ ”で生きよ』・・・・・も、人となる金言である。
2026年1月14日 8時39分34秒 (Wed)
◆成人式衣装に品は無し
成人式は芸人衣裳の陳列会ではない。どこかの町の成人式、30人程の新成人の前でディズニーランドご出張のキャラクターが踊っていた。
オメデタイ新成人達は大喜びではしゃいでいる。
オイオイ成人してもディズニーかよ、とガッカリする視聴者!!!!だが、来賓の町長さんやら、議員さんたち祝辞係は、モーニング姿に造花の名札をつけて真面目に座っている。
なにかが間違っているテレビ画面……。
女子の多くはキモノ姿、母親がついてきていちいち帯のかたちや、たもとの捌きをなおしている。
高価なレンタル料を成人した娘のためにだしているのだろうが、娘たちの襟元の表情が気になった。
清潔感のあるピュアな襟元がすくない。
妙に襟元が重い。
キモノという民族衣装の美しさがない。
白いきっぱりとした襟元がすくない。
みな襟元が、ゴチャてついている。
いろ襟、重ね襟、なかにはフリルのついた襟、レースの襟、おっとビックリしたのは、パールが行列している。みるからに本物ではないイミテーション・パールが襟元にびっしり並んでいる。
いつからこんな衣裳が流行っているのだろう。
襟元にレースがひらひらしていたり、柄襟でこってりと色糸が刺してあったり、きものの美しさを知っている人は絶対にやらない襟元が横行している。
今日から成人になる女性には白襟の清潔感がいちばんなのだ。
成人式の帰りに職場のキャバクラに寄りそうな下品がいっぱいピースをしている。
金儲けしか考えていないキモノ屋・着付け屋・美容室の犯行か、それともセンスの悪い着付け屋のたくらみか、キモノの美しさをこわし、半島の民族服とおなじような下品な組み合わせに落胆する。
成人式は着物の美しさを否定する儀式なのか、とさえ思える。
成人式を下品な芸能衣裳の陳列会にしてはならない。
なぜにほんのキモノが世界のファッション工芸として認められているのか、しっかりと学んでからデザインしてほしい。
男どもの黒いスーツに黒いワイシャツ、黒いネクタイも困ったことだが、流行と成人式という通過儀礼をきちんと教育すべきだ。
ファッション先進国へ行ったらまずいちばんに恥をかくこと必定。
イギリスもフランスもアメリカもそんなところには自由はない。
ビジネスにはビジネスの、週末には週末のファッション、そしてセレモニーにはセレモニーのドレス・コードが存在する。
今から35年ほど前、当時隆盛を極めた超一流のファッションデザイナーたちと着物と帯で未来につなぐものを一緒に考え、デザイン活動をした。
中村乃武夫先生、花井幸子先生、山本寛斎先生などなど・・・。
総じておっしゃっていたのは「伝わる着物文化を学び、美意識を理解しなければ着物・帯は扱えない」と・・・。
日本人としての「美学」を見つめ直し、商品化したことを思い出す。
方や、野球のユニフォームには「チームの魂」が込められていると信じる。
学生選手の首に、ドジャースのムーキーベッツの様なジャラジャラの飾り物はルール上アウトだし、生命維持装置でない限り要らない。
襟もとで「締める」。
魅せる清々しい男前の姿で磨きたい!
2026年1月9日 7時06分39秒 (Fri)
◆’26 年賀状を愛でる
正月にいただく年賀状は嬉しい。昨年頂いた方々の中には「年賀状終い」を伝えてこられた方が多く、出す方も激減したが、頂くのも激減した。
それでも十二支・七番目干支の「午年アート」が届いた。
午になぞらえ、「競走馬」にかけたモチーフが続く。
今年も手作り・自前アイデアのものが激減。
銀座の画廊で2014年12月に「年賀アート展」と題して開催させていただいてから11年が経った。
今度は京都で「年賀アート展」を期待されているとメッセージを頂くが・・・。
働き出してから約四十数年間。
生涯の「年賀状箱」も四廻り目、そろそろ箱を閉める準備期なのかな???
<最上段左から>
●前年の世相を反映した「くまモン・パンダ・鈴」。
今年は女性の日本髪を結っている。
毎年、写楽で一年を振り返るのは会社デザイン部の元上司で先輩。
クリエーター小谷寿教さん。
●日本を代表するグラフィックデザイナー高橋善丸さんの「午」。
過去11年の模様化されたタイポグラフィーの集大成作品。
さすが、著書も多い一流のプロです。
郷里が同じ富山の大先輩。
●日本版画家協会副会長の版画家・尾山章さんの競走馬で新年を祝う。
温かみ溢れる木版画です。
<二段目左から>
●絵師、石川敏文さん。「いざ、出陣・・・」。郷里の出雲に帰られ5年目ですね。
●会社の元同僚、伊藤淳さん。オリジナルデザインか?フリー素材か?まだまだ、競争ですか?
<三段目左から>
●日展・染織作家の丹下雄介さん。表書きの字もきれい。
●伊藤ひろむさん。日本を代表する型絵染作家。「日本のかたち」がテーマです。
「民藝活動」を伝える伊藤さんの作品は本当に暖かい。
今年の作品は型染版画「四体千字文」。
<四段目・左から>
●銀座画廊「M84」のオーナーであり、複写機のRICOHの元取締役の工業デザイナーで学校の先輩・橋本正則さんの作品。11年前の個展ではお世話になりました。
●演出家の星野先生。御年・94歳!センスは歳をとらない! 軽井沢ぶんか組のお仕事を紹介された賀状。
●会社の元先輩、母校の先輩でもある亀村さん。手書きのこの作風が続きます。
●元仕事仲間、平井さん、毎年、便利堂の素敵な年賀状を頂ける。市販だが「めでたい」が良いです。
●上坂の2026年度版。
今周期(十二支)のシリーズ「足跡を残す年賀状」をテーマに「跳春」。
座する馬が、高鳴りをおさえ跳ねようとしています。
今年も感謝の念を持って、生きていこう!
'16 年賀状を愛でる 2016.1.10掲載。
'17 年賀状を愛でる 2017.1.12掲載。
'18 年賀状を愛でる 2018.1.17掲載。
'19 年賀状を愛でる 2019.1.17掲載。
'20 年賀状を愛でる 2020.1.12掲載。
'21 年賀状を愛でる 2021.1.12掲載。
'22 年賀状を愛でる 2022.1.13掲載。
'23 年賀状を愛でる 2023.1.5掲載。
'24 年賀状を愛でる 2024.1.10掲載。
'25 年賀状を愛でる 2025.1.9掲載。
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